一体内田に何があったのだろうか。去年はCLの準決勝の舞台にスタメンとして並んだあの日から一転。いまはベンチに控える日々が続いている。これは内田に問題があるのか。
昨シーズン途中からシャルケはマガト監督に代わりラングニック監督に変わった。CL4強にまで進んでいながら肝心のリーグ戦では降格圏に近いところまでさまよっているという理由からだった。
しかしラングニック監督に変わってからの成績は2勝1分4敗と大きく負け越している。決してチームが劇的に変化を遂げたわけではないのだ。
今シーズンに入ると2勝2敗。この成績だけみるとたいしたことはないのだがその2勝あげた試合でなんと9得点も挙げているのだ。さらに先日行われたELプレイオフではフンテラールが4得点を上げチームはなんと6-1の大勝利を収めたのだ。そして毎試合大量得点していたときこつこつとアシストを記録したのが内田のライバルとなる右SBヘーガーだった。ヘーガーは今シーズンから加入した選手で昨季2部では33試合で7得点を挙げる非常に攻撃的なサイドバックだった。プレシーズン途中から評価をあげ、今のシャルケの攻撃力の引っ張る存在の一人となっている。
もともと内田は何かの能力に特化した選手というよりはSBとしての総合的な力が高水準で備わっているというタイプ。さらに性格的にも練習態度は非常に熱心でまじめ。鬼軍曹として知られるマガト監督の下でずっと先発起用されたのもそうした練習態度があったからであろう。一方のラングニック監督といえば、こちらはもともとプロ選手から監督になったわけではない。アマチュアのクラブの監督からどんどん成績を残し、名を上げてきた存在だ。性格はドイツ人らしく繊細な戦略家として知られている。
(ラングニック監督)
昨シーズン22試合に出場し汚れ約を厭わないハードワーカーとして鳴らしたMFクルゲは今季まだ1回も出場機会を得ていない。問題はそこではない。ラングニックは先発メンバーからはずしたことに対して選手に一言も理由すら言わないのだという。その点はドイツメディアからも質問されているが、「不満を口にした選手に罰金を課そうとは別に思っていないよ。」とやや冷淡に捉えられるコメントが返ってくる。
話を戻すとラングニック監督は内田に対し全く出場機会を与えていないわけではない。例えば左SBのフクスが怪我したときには内田が左SBとして先発したり、大量得点して勝ち逃げしたいときにはヘーガーに変わってより守備能力に信頼があるのだろう内田が投入されている。
チームは確かにいま勢いに乗っている。フンテラールの好調もあり、勝ち試合は毎回大量得点を獲る。しかしまだブンデスリーガは開幕したばかり。いつその好調の波が終わるときがくるか分からない。そうしたときに毎試合安定したパフォーマンスを発揮できる内田がヘーガーに変わって先発起用されるときはくるだろう。それまで監督からの理不尽な扱いにも耐えてチャンスが来るのを待つべきときなのかもしれない。
以下おまけ
先日のELプレイオフで途中出場した内田のプレー集
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